バックナンバー 一覧
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体内時計を動かす物質とは?
体内時計とも呼ばれるサーカディアン(日周期)リズムは,時刻により睡眠,代謝,ホルモンなどを制御して体の機能を調整するシステムのことをいう。今回,カリフォルニア大学の研究で,たった一つのアミノ酸がこのシステムの動き…
Jan. 11, 2008
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醜いと思い込むのは脳が原因
自分を醜いと思い込む身体醜形障害を持つ人の中には,容姿を気にするあまり整形手術を繰り返したり,自殺を考える人もいるという。この病気にはどうやら生物学的な根拠があるらしく,一見正常な患者の脳に,ちょっとした欠陥があ…
Dec. 28, 2007
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CTスキャンに癌の危険性
臓器や組織の三次元画像が見られるCT(コンピュータ断層撮影)スキャンは,けがや病気の優れた診断方法として知られている。一方で,放射線学の専門家らは,CTスキャンを頻繁に使用すると癌を引き起こす危険性があることを指…
Dec. 21, 2007
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リモコンドラッグで癌治療
マサチューセッツ工科大学の研究班は,遠隔操作により体内で薬を放出して癌を治療するナノ粒子を発明した。このナノ粒子は,体内で腫瘍に到達すると凝集し,低周波の電磁波にさらされると熱を放出する性質をもつ。今回の発明はこ…
Dec. 14, 2007
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サルの胚性幹細胞作成に成功
どんな種類の細胞にも成長できる胚性幹細胞は,病気になった臓器を蘇らせる再生医療への応用が期待されている。オレゴン健康科学大学の研究班は,今回初めてサルの胚性幹細胞を作り出すことに成功した。これには,遺伝物質を取り…
Dec. 07, 2007
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母乳とIQの関係に根拠
母乳で育てられた子供は人工乳で育てられた子供よりIQが高くなることが知られているが,母乳とIQについてのこれまでの研究には,母親のIQや社会的・経済的地位など背景因子が考慮されていないという批判があった。ところが…
Nov. 30, 2007
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お腹の外から赤ちゃんに手術
妊娠22週前に破水すると,お腹の中で赤ちゃんを保護する液体が足りなくなり,赤ちゃんの肺が臓器で締めつけられてしまうという。それが原因で,生後,窒息を起こす危険があるらしい。ところが,ドイツの病院で,妊娠20週で破…
Nov. 23, 2007
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薬を運ぶ小さなダイヤ
体の中の治療したい部分に狙いを定めて薬を送達する技術は,数多く開発されている。今回,アメリカの研究で,微小なダイヤモンドの粒の塊が,抗癌剤を運ぶのに役に立つことがわかった。このナノダイヤモンドと呼ばれる物質の塊は…
Nov. 16, 2007
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母親のヒップで乳癌を予測
母親の骨盤の大きさや形が,娘が乳癌にかかるリスクに関係しているという調査結果が発表された。骨盤は,性ホルモンの濃度など個人の特徴によって,思春期に大きさや形が決まるが,思春期以降もその特徴は保たれ,胎児の乳房の発…
Nov. 09, 2007
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飲む有毒ガスで早く回復
一酸化炭素は,大量に吸い込むと中毒を起こし,死に至るという有害なイメージがあるが,このほど,体に良い利用法が開発された。一酸化炭素は少量で用いれば,炎症を抑える,血液の流れを改善する,血液の凝固を防ぐといった効果…
Nov. 02, 2007
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赤ちゃんの細胞が乳癌を予防
出産したことのある女性が乳癌になる可能性が低いのは,胎児の細胞が,妊娠後長期にわたって母親の体内にとどまることに関係しているらしい。アメリカのがん研究センターで妊娠後の女性の血液を調べたところ,胎児の細胞を示す男…
Oct. 26, 2007
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パニック発作を軽く見ないで
突然,不安や恐怖に襲われ,動悸やめまい,息苦しさなどの症状を起こすパニック発作。このパニック発作が,心臓発作や脳卒中のリスクを高めることが新たな研究で明らかになった。マサチューセッツ総合病院が,閉経後の女性3,0…
Oct. 19, 2007
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精巣が成長して心臓に?
生体の基本となる幹細胞は,さまざまな種類の細胞に成長することができ,病気になった臓器を再生させる治療に役立っている。しかし,胎児になる可能性のある胚から幹細胞を得ることは,倫理的に問題視されている。これまで,胚を…
Oct. 12, 2007
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遺伝子にさびしさの痕跡
孤独はどうやら遺伝子にまで影響を与えるらしい。周囲から孤立した人々の死亡率が高いことは以前から知られていたが,その原因が,周りの人からの援助が少ないからか,孤独が体の機能に直接影響しているからかは解明されていなか…
Oct. 05, 2007
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着色料が子供の多動を促進
近年,注意欠陥多動障害(ADHD)など子供の発達障害が注目されている。イギリスで行った調査によると,食品に使われる着色料や保存料で,注意欠陥や多動などの症状が促進されることが明らかになった。この調査では,3歳児1…
Sep. 28, 2007
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カビがうつ病の原因に?
湿気の多いカビの生えた家に住んでいると,うつ病になる危険性が高いらしい。疫学者を中心とする研究班が,うつ症状と住居の状態に関して,約6,000名のヨーロッパ人のデータを調べたところ,2つの関連がみつかったという。…
Sep. 21, 2007
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抗生物質をテフロン加工?
テフロン加工のフライパンからヒントを得た研究が,薬物耐性菌の対策に役立ちそうだ。生物の体内で産生される抗菌ペプチドは,細菌やウイルス,真菌などに幅広く効果があるため,従来の抗生物質に代わる役割が期待されている。し…
Sep. 14, 2007
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腸にも味覚が存在
甘さを感じるのは舌だけでなく,腸でも感じていることが明らかになった。糖分がタンパク質によって腸に吸収されることは以前から知られていたが,新たな研究では,甘さを感じる受容体と味覚に反応するタンパク質が腸でも発見され…
Sep. 07, 2007
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子供はマクドナルドがお好き
子供の食べ物の好みが広告に左右されていることを示すショッキングな調査結果が発表された。この調査は小児科の専門家が中心となって行ったもので,全く同じハンバーガーやフライドポテトなどを用意し,マクドナルドの商標のつい…
Aug. 31, 2007
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大気汚染が動脈硬化を促進
空気の汚染は肺などの呼吸器に悪影響を及ぼすだけでなく,心臓の疾患や脳卒中のリスクを高める動脈硬化を促進するらしい。UCLAの研究班によると,ディーゼル排気中の細かい粒子とコレステロールが相乗効果を起こし,血管を炎…
Aug. 24, 2007