
バックナンバー 一覧
-
テロメアで余命が分かる?
テロメア(染色体の末端部にあるDNA鎖)の長さにより,平均余命が予測できることが明らかになった。テロメアの短縮は心臓病やがんなど加齢を要因とする疾患,ストレス,喫煙,大気汚染などによる酸化障害への曝露と関連してい…
Apr. 19, 2013
-
うつ病を治す幸せ物質,発見か
神経伝達物質ヒポクレチンが,幸せを感じるときに脳で多く放出されることが分かった。難治性てんかん患者8名の脳の中の,眠気に関与する物質MCHとヒポクレチンを測定した結果から明らかになった。測定では,検体を採取しなが…
Apr. 12, 2013
-
「脳」のシミに緑茶の効果
緑茶に含まれるカテキンの一種EGCGが,アミロイドという繊維状のタンパク質の凝集を阻止する効果を持つことが新たな実験で示された。このタンパク質が脳で凝集してプラークを形成することが,アルツハイマー病など神経変性疾…
Apr. 05, 2013
-
匂いを嗅いで血圧を調節?
通常は鼻の中に見られる嗅覚受容体が,実は身体中の血管に存在し,血圧の調節に関与していることが明らかになった。哺乳類の腸の内側は無数の細菌で覆われており,これらの細菌が植物性食品に含まれるデンプンやセルロースを消化…
Mar. 29, 2013
-
ミニ肝臓で二日酔い予防
肝臓がアルコールを解毒するのと同様の機能を持つカプセルが作られた。厚さわずか1ナノメートル(100万分の1ミリ)のこのカプセルには,アルコールを酸化して過酸化水素を生じる酵素と,過酸化水素を水と酸素に分解する酵素…
Mar. 22, 2013
-
細胞の注射でリウマチを予防
特殊な細胞を使った自己免疫疾患の新たな治療法で,マウスの関節リウマチを予防することができた。マウスに,自己免疫反応を起こして関節炎を発症させるタンパク質と,免疫反応を制御する調節性T細胞と呼ばれる細胞を同時に注入…
Mar. 15, 2013
-
イヌの糖尿病を遺伝子で完治
スペインの研究班が,大型の動物では初めて,遺伝子治療によるI型糖尿病の完治に成功した。この治療はインスリンとグルコキナーゼ両方の遺伝子を発現させ,高血糖を防ぐことを目的とする。非常に侵襲が少なく,ベクターを投与す…
Mar. 08, 2013
-
果物で気持ちが前向きに
果物や野菜を多く食べることで気持ちが落ち着き,エネルギーに満ちてより幸せに感じるようになることが,281名の若者を対象とした調査で明らかになった。この調査では,平均年齢20歳の参加者が21日間,インターネット上の…
Mar. 01, 2013
-
いびきは喫煙より危険?
いびきは,喫煙や高コレステロールよりも動脈硬化のリスクを高める可能性があるとの研究結果が発表された。いびきをかく54名を対象とし,動脈硬化性疾患の指標とされる頸動脈の内側の膜の厚さを測定したところ,いびきをかかな…
Feb. 22, 2013
-
ベリーで心臓発作が30%減少
イチゴとブルーベリーを多く食べる女性は心臓発作の危険性が低いことが明らかになった。これは,25歳から42歳の女性,9万人以上を18年間調査した結果だ。1回に食べる量を1皿として,イチゴとブルーベリーを1週間に3皿…
Feb. 15, 2013
-
薬で聴覚の回復が可能に?
マウスを使った実験で,聴覚を担う有毛細胞の再生に成功した。難聴のうち最も一般的な感音難聴は,内耳にある有毛細胞が騒音,感染,薬剤などにより失われることが原因となる。哺乳類の有毛細胞は自然に再生しないため,治療によ…
Feb. 08, 2013
-
ダイエット飲料がうつ病と関連
甘い飲み物,特にダイエット飲料とうつ病に関連性が示された。約26万人を対象とした調査で,1995年から96年の間に炭酸飲料,茶,コーヒー,果汁飲料などをどのくらい摂取したか調べ,約10年後に2000年以降にうつ病…
Feb. 01, 2013
-
寄生虫で肥満関連疾患を治療
ヒトに寄生する生物の多くが分泌する糖分子が,肥満に関連した代謝疾患の治療に役立つことを示唆する研究結果が発表された。この糖分子には抗炎症作用があり,肥満が炎症を伴うことから,これらの疾患への効果が予測された。マウ…
Jan. 25, 2013
-
脂肪の多い食事で脳に変化が
肥満にならない程度でも,脂肪の多い食べ物の摂取は脳に化学的変化をもたらし,薬物依存の禁断症状のような行動を起こすことがマウスを使った実験で示された。実験ではマウスを2つのグループに分け,一方に低脂肪食,もう一方に…
Jan. 18, 2013
-
小児白血病に免疫細胞が著効
7歳の女の子の急性リンパ性白血病が,自分のT細胞を再プログラムして投与する治療法により白血病細胞が検出されなくなるまで回復した。免疫細胞であるT細胞は異物やがん細胞を認識して攻撃するが,がん細胞は見逃されてしまう…
Jan. 11, 2013
-
軟骨をプリンターで印刷?
関節などの損傷の治療に使う,移植用の軟骨を製作するプリンターが作られた。このプリンターはインクジェットプリンターに,高分子溶液を線維にするエレクトロスピニングの技術を組み合わせたもので,天然物質と合成物質の両方を…
Dec. 28, 2012
-
脊髄損傷犬が歩けるように
重症の脊髄損傷を負った犬が,鼻の粘膜にある特殊な細胞を使った治療で歩けるようになった。この細胞,嗅神経鞘細胞(OEC)は,神経細胞の一部を再生する能力があることが動物実験で示されており,脊髄損傷に対する治療効果に…
Dec. 21, 2012
-
分子ピンセットがタンパク質を破壊
アルツハイマー病の原因となるアミロイドβおよびタウと呼ばれるタンパク質の塊を,分子ピンセットCLR01が壊すことが動物実験で明らかになった。CLR01は最近,パーキンソン病に関与するタンパク質の蓄積を防…
Dec. 14, 2012
-
長期の孤立状態で脳に変化が
長期間孤立させて「うつ状態」にしたマウスでは,情動行動や認知行動に関与する脳の領域でのミエリンの産生が低下することが分かった。神経細胞の突起を包むミエリンにはシグナル伝達を効果的にする機能があり,多発性硬化症など…
Dec. 07, 2012
-
運動で頭がよくなる?
心血管系の危険因子を持つ中年の人がインターバルトレーニング(強度の高い有酸素運動と強度の低い有酸素運動を短時間ずつ交互に行う)を続けると,認知機能が向上することが明らかになった。BMIが28から31の過体重で他に…
Nov. 30, 2012