バックナンバー 一覧
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薬剤送達にミクロの折り紙
情報科学の専門家らが,薬剤の送達に応用できる可能性のある,とても小さな折り紙状の容器を開発した。この容器を使えば,マイクロレベルやナノレベルの極めて微量な薬剤でも体内へ送り込むことができると考えられている。容器を…
Jun. 06, 2008
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食事が赤ちゃんの性別を左右
英国の研究で,生まれてくる子供の性別が妊娠した時の母親の食生活と関係していることが明らかになった。初回妊娠中の女性740名に対して,妊娠前と妊娠初期の食習慣を調査し,カロリー摂取量別に3つのグループに分けたところ…
May. 30, 2008
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わずか6週間で乳癌を縮小
癌幹細胞を標的とした治療により,乳癌が短期間で縮小したという研究結果が発表された。この研究では,乳癌患者に対して癌の手術前にラパチニブを6週間投与したところ,腫瘍が60%縮小したそうだ。腫瘍を発生させる癌幹細胞は…
May. 23, 2008
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唾液で心臓発作を診断
唾液を使って,心臓発作をその場で診断できるバイオチップが開発された。クレジットカード大のプレートに患者の唾液を塗布して分析器に差し込むだけで,中に搭載されたチップがわずか15分間のうちに32種類のタンパク質を分析…
May. 16, 2008
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新たな癌治療は攻めより守り
抗癌剤が正常な細胞に害を与えなければ,癌の治療は飛躍的に進歩するに違いない。そこで考案されたのが,細胞を飢餓状態にして抗癌剤の副作用から守る方法だ。癌にかかったマウスのうち,一定期間食べ物を与えずその後に高用量の…
May. 09, 2008
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カロリーも脳を喜ばす?
脳は食べ物の味に反応するのではなく,カロリーに反応するらしい。カロリーのない人工甘味料やダイエット炭酸飲料を使って減量に挑戦しても,結局それだけでは満足できず,カロリーのあるものをとって減量に失敗してしまう人が多…
Apr. 25, 2008
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麻酔中の覚醒は防止が困難
麻酔が効いたように見える患者が痛みを感じたり,手術中の苦痛や出来事を覚えていたりする現象,「麻酔中の覚醒」は,1,000人中1~2人で起こるという。この現象について,患者の状態をモニターする装置を使っても防止でき…
Apr. 18, 2008
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男性ホルモンが摂食障害抑制
思春期以降の女性に多い拒食症や過食症などの摂食障害は,痩せた体型を美しいとする風潮が大きな要因と考えられるが,意外にも男性ホルモンが関係しているそうだ。ある双子に関する研究の結果,女性が男女の双子の片方として生ま…
Apr. 11, 2008
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薬の効果は値段次第?
全く同じ偽薬(プラセボ)でも値段が高い方が効くことが,経済学者の実験で明らかになった。実験では参加者を半分に分け,違う値段を付けた同じプラセボを鎮痛剤として投与し,電気ショックを与えた。すると,鎮痛効果があった人…
Apr. 04, 2008
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ロボット犬にも癒し効果
動物との触れ合いは動物介在療法として広く知られているが,老年病医学専門家の研究によると,ロボット犬でもお年寄りの孤独感を和らげる効果があることがわかった。高齢者介護施設に住む38名の高齢者を3つのグループに分け,…
Mar. 28, 2008
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躁うつ病がわかるマーカー
躁うつ病などの気分障害があることを示す血液中のバイオマーカーが発見された。これらのマーカーは躁状態またはうつ状態の人の血液中に存在し,重症度により濃度が異なるという。これまで,精神疾患によって脳内の分子が変化する…
Mar. 21, 2008
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息を分析して病気を診断
息を分析して,喘息や癌などの病気を診断する技術が開発された。これは光周波数コムと呼ばれるレーザーを使ったもので,異なる色の光を正確に測定することができる。これにより,息に含まれる微量のバイオマーカーをより分けて,…
Mar. 14, 2008
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子供の「窒息ゲーム」に警告
自分や他人の首を絞めて一時の陶酔状態を得ようとする,いわゆる「窒息ゲーム」で,少なくとも82人の子供が死亡していることが,米国の疾病対策予防センター(CDC)による調査で明らかになった。特に11~16歳の男子に多…
Mar. 07, 2008
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愛情ホルモンで精神疾患治療
身体に触れたり,抱きしめる時に放出されるオキシトシンは,親子やカップルの絆に関与する「愛情ホルモン」と考えられている。現在,このオキシトシンを精神疾患の治療に使えるかどうか研究が進められている。オキシトシンは,感…
Feb. 29, 2008
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運動で細胞の老化を阻止
日常的な運動で老化を予防できることが細胞レベルで確認された。これは,約2,400名の双子に関する調査で明らかになったもの。染色体の端にあるテロメアと呼ばれる部分は年齢とともに短くなり,これにより細胞が損傷を受けや…
Feb. 22, 2008
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移植後の免疫抑制剤が不要?
腎臓移植では拒絶反応を防ぐため,できるだけ免疫学的に適合する提供者の臓器を使い,移植後は免疫抑制剤を使い続けなければならない。ところが,適合しない腎臓を移植した後でも免疫を抑制できる方法の研究が進み,臨床試験で5…
Feb. 15, 2008
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世界初,実験室で心臓を作成
拍動する心臓が初めて実験室で作り出された。ミネソタ大学の研究班は,ラットから取り出した心臓から,洗浄剤を使って細胞を取り除き,そこに生まれたばかりのラットの心臓の細胞を植え付けて培養した。すると,心臓は8日後に拍…
Feb. 08, 2008
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ハイになる目的で風邪薬乱用
米国の12~25歳の青少年300万人以上が,少なくとも一度は,処方箋なしで手に入る咳止め薬や風邪薬を「ハイになる」目的で乱用したことがあるという調査結果が発表された。この数字は同年齢層のLSD乱用者数に匹敵し,覚…
Feb. 01, 2008
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むずむず脚は心臓病の徴候?
眠っている間,またはじっと座っている間に脚に異常な感覚が生じ,どうしても脚を動かしたくなるむずむず脚症候群(下肢静止不能症候群:RLS)の人は,このような症状のない人に比べて脳卒中や心疾患にかかるリスクが2倍も高…
Jan. 25, 2008
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アルコール依存で衝動的決断
アルコール依存症の人は,そうでない人と比べて衝動的な選択をしがちなことが明らかになった。アルコール依存症患者と健常者を対象とした研究で,今18ドルもらうのと,1カ月後に20ドルもらうのとどちらを選ぶか質問をしたと…
Jan. 18, 2008