アーカイヴ-3:このシリーズは2008年11月~2009年3月に配信したものです。
こんにちは,大井静雄です。
海外の学会で,発表者に質問したいけど,どう言えば…,とためらう人も多いのではないでしょうか。
ここでは毎週,そんな時に役立つ「使えるワンフレーズ」と,発表者や聴衆の心をつかむ質問のテクニックを紹介していきます。
よく使う言い回しから,研究者としての品格漂う表現法まで,うまく使いこなして,討論を盛り上げましょう!
バックナンバー 一覧
- No.17 「ご発表は大変勉強になりました。ありがとうございました」
- No.16 「先生がお示しになった課題を解決するよう,私どももさらに研究を進めていきたいと思います」
- No.15 「私の考えでは,先生が示されたほど真性NPHは多くないと思うのですが…」
- No.14 「私どももNPHの患者さんを多く経験していますが,そのうちのほとんどで,中脳水道閉塞の画像所見を認めています」
- No.13 「画像診断の実施には限りがあるとは思いますが,先生の患者さんの多くは特殊なタイプで,興味深いと思います」
- No.12 「この点については日本でもずいぶん討論されましたが,一般的には受け入れられていないのではないでしょうか」
- No.11 「これまでに誰も,実験的にはLOVAの研究に成功した人はいませんが,先生のこの技術をもってすれば可能ではないかと期待しています」
- No.10 「NPHの治療にはシャント手術を行うのが一般的ですが,先生ご自身の治療法で何か特別な利点があれば教えてください」
- No.9 「私どもの研究でも同じ結果でしたが,LOVAで遅発性に症状が出る機序について,先生はどのようにお考えですか?」
- No.8 「先生の症例は私どもが経験した症例と違い,髄液循環の分析でどこにもブロックがみられていませんが,その理由がわかれば教えてください」
- No.7 「私にもよく似た経験がありますが,私どもの症例では40歳を過ぎてから症状が出てきました」
- No.6 「私どものデータでは,先生の結論とは異なった結果が示されています」
- No.5 「私どもが2000年に“Journal of Neurosurgery”に報告したデータでは,LOVAの症例はすべて高圧性の水頭症であることが示されています」
- No.4 「先生の研究では,NPHとLOVAの病態生理が異なることが明確に示されました」
- No.3 「NPHの定義について,私はやや違う見方をしています」
- No.2 「この優れた研究に対して,敬意を表したいと思います」
- No.1 「ABC大学の神田英太です。脳神経外科医で,水頭症に強い関心を持っています」