

とある町のとある中規模病院(サクラ病院)を舞台に,外国人の患者さんとナースとのやりとりを軸に展開していくストーリーで病院英会話を学びましょう。「使えるフレーズ」がどんどん出てきますから,気に入ったフレーズを毎回1つでも覚えるようにしてみてください。それを積み重ねていくと,いつの間にかあなたも,Please come in! と自信を持って言えるようになりますよ。リスニング学習にもうってつけのプログラムです。
執筆: | 野田小枝子(津田塾大学大学院教授・東京女子医科大学非常勤講師) | |
協力: | 英文校閲 スコット・レイノルズ | |
日本語ストーリー | 廣岡裕江(大阪大学医学部附属病院臨床検査部 看護師) | |
中川明美(大道クリニック透析室 看護師) |
※iPhone, iPadでは「Download」をタップすると音声が出ます。
We’ll do an eye pressure test next.
次は眼圧検査をします。
◆眼科検査室で―眼底検査と眼圧検査
次は眼科の検査です。松本看護師(M)が眼底検査と眼圧検査を行います。※A:アンダーソンさん
M:We need to do a fundus examination. It’s an examination of the back of the eye. Please sit down, rest your chin here, and put your forehead here.
眼底検査をします。目の裏側を調べる検査です。座って,顎をここに乗せて,額はここに付けてください。
A:OK.
はい。
M:There will be a flash, but please keep your eyes open.
フラッシュの光が当たりますが,目を開いていてくださいね。
―眼底検査が終わり,アンダーソンさんに眼圧測定機の前に移動してもらいます―
M:We’ll do an eye pressure test next.
次は眼圧検査をします。
―眼底検査と同じ姿勢をとってもらい―
M:Keep looking at the red light in front of you. A small puff of air will blow onto your eye. Please try not to close your eyes.
目の前にある赤いライトを見ていてください。ちょっとひと吹き,目に空気を当てます。目を閉じないようにしてください。
【ワードチェック!】
fundus examination:眼底検査 rest:~に置く chin:顎 forehead:額 flash:フラッシュ eye pressure:眼圧 keep looking:見ている puff:ひと吹き air:空気 blow:吹く
【ミニ解説】
fundus には「底」という意味がありますが,ここでは ocular fundus(眼底)という意味に使っています。眼底検査は funduscopy や ophthalmoscopy という医学用語もありますが, 患者さんには fundus examination と言って,さらに説明を加えたりするのがよいですね。眼圧は ocular pressure ですが,これもわかりやすく eye pressure などと言う工夫をしましょう。
a small puff of air のように空気を当てるときに「ちょっとひと吹き」のように言うことは大切です。ただ air だけだとどの程度の量かわからず不安になる人もいると思います。