使えるワンフレーズ Vol.7
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とある町のとある中規模病院(サクラ病院)を舞台に,外国人の患者さんとナースとのやりとりを軸に展開していくストーリーで病院英会話を学びましょう。「使えるフレーズ」がどんどん出てきますから,気に入ったフレーズを毎回1つでも覚えるようにしてみてください。それを積み重ねていくと,いつの間にかあなたも,Please come in! と自信を持って言えるようになりますよ。リスニング学習にもうってつけのプログラムです。

執筆: 野田小枝子(津田塾大学大学院教授・東京女子医科大学非常勤講師)
協力: 英文校閲 スコット・レイノルズ
  日本語ストーリー  廣岡裕江(大阪大学医学部附属病院臨床検査部 看護師)
     中川明美(大道クリニック透析室 看護師)

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No. 14

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今週のフレーズ

How did it happen?
どのようにしてそうなったのですか。

◆外科診察室で(1)―診察前の情報収集&処置

料理中にやけどをした女性(ホワイトさん:W)が外科診察室に入って来ました。右腕に包帯をぐるぐる巻いています。※N:看護師

―問診票を見ながら―

N:Ms. Mary White. I understand you burned yourself.
メアリー・ホワイトさんですね。やけどをされたんですね。

W:Yes. It happened three days ago. I was wondering if it would improve at home, but the pain got worse and I thought I should see a doctor.
はい,3日前にやけどをしました。家で様子をみていたのですが,痛みがひどくなってきたので受診したほうがいいと思って。

N:How did it happen?
どのようにしてやけどをしましたか(そうなったのですか)。

W:Well, I was making French fries, when my son started to wash his hands right next to me. The water got into the pan, and some oil splashed on my arm.
フライドポテトを作っていたら,すぐ隣で息子が手を洗い始めて。その水が鍋に入って,油がはねて腕に飛んできたんです。

N:It must have been frightening. Let me remove your bandage for the examination.
それは大変でしたね。診察するので包帯を取りますね。

―処置台を指しながら―

N:Please put your arm here.
ここに腕をのせてください。

W:OK.
はい。

―包帯をそうっとはずしながら―

N:Does it hurt? If the pain gets to be too much, please let me know.
痛くないですか。痛みが我慢できなかったら言ってくださいね。

【ワードチェック!】
burn oneself :やけどをする wonder if:~だろうかと思う get worse:悪化する see a doctor 受診する French fry:フライドポテト right next to:~のすぐ隣で pan:鍋 splash:はねる frightening:恐ろしい,こわい remove:取り外す bandage:包帯 examination:診察 get to be:~になる 

【ミニ解説】

burnは「やけどさせる」という意味の他動詞として用いるので,「やけどする」はburn oneselfの形にします。「腕にやけどしました」はI burned my arm. となります。「やけどをしないように気をつけてください」はBe careful not to burn yourself. です。
「どのようにしてやけどをしましたか」はここではHow did it happen?(どのようにしてそれが起こったのですか)と聞いています。やけどをしたのはすでにわかっているので,How did you burn yourself? などとburn を繰り返さないほうが感じがいいでしょう。How did it happen? は怪我について尋ねる場合にも使えます。

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野田小枝子プロフィール

津田塾大学大学院文学研究科 教授(英語教育研究コース)
東京女子医科大学医学部 非常勤講師(英語教室)

津田塾大学およびセント・ローレンス大学を卒業後,1981年,インディアナ大学大学院修士課程卒業。聖路加看護大学などで英語講師を務めた後,2005 年,シカゴ大学大学院より言語学博士号取得。1983年より留学期間を除き、津田塾大学非常勤講師を務める。2005年4月~2010年3月まで東京女子医科大学准教授,2010年4月より現職。

共著書に『学習者中心の英語読解指導』(大修館書店)。また,中学・高校の英語教科書や『小学館プログレッシブ和英中辞典』第3版,『ジュニアエヴリ デイ英和辞典』(中教出版)などで執筆者に名を連ねる。英語教育、言語文化に関する英語論文も多い。

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