

とある町のとある中規模病院(サクラ病院)を舞台に,外国人の患者さんとナースとのやりとりを軸に展開していくストーリーで病院英会話を学びましょう。「使えるフレーズ」がどんどん出てきますから,気に入ったフレーズを毎回1つでも覚えるようにしてみてください。それを積み重ねていくと,いつの間にかあなたも,Please come in! と自信を持って言えるようになりますよ。リスニング学習にもうってつけのプログラムです。
執筆: | 野田小枝子(津田塾大学大学院教授・東京女子医科大学非常勤講師) | |
協力: | 英文校閲 スコット・レイノルズ | |
日本語ストーリー | 廣岡裕江(大阪大学医学部附属病院臨床検査部 看護師) | |
中川明美(大道クリニック透析室 看護師) |
※iPhone, iPadでは「Download」をタップすると音声が出ます。
Please wait just a little longer.
もう少しお待ちください。
◆内科の待合室で(4)―診察待ちの患者への声かけ
ブラウンさん(B)が戻ってきました。椅子に座って呼ばれるのを待っていますが,少しいらいらしている様子です。※N:看護師
N:How do you feel?
ご気分はいかがですか。
B:It's not so bad now, but can I see the doctor pretty soon?
いまはそれほど悪くないですが,すぐに先生に診てもらえないですか。
N:Please wait just a little longer.
もう少しお待ちください。
B:How long will it be?
どのくらいかかりますか。
N:We can probably call you in about 30 minutes. If you start to feel worse, please let us know. You can lie down on the bench.
30分程でお呼びできると思います。もし具合が悪くなるようなら申し出てください。長椅子に横になってもかまいませんよ。
B:Oh, I see. Maybe I’ll do that.
ああ,そうですね。それがいいですね。
【ワードチェック!】
How do you feel?:ご気分はいかがですか feel worse:具合が悪くなる let us know:(私たちに)知らせてください lie down on:~に横になる
【ミニ解説】
「ご気分はいかがですか」には,How do you feel? や How are you feeling? などの表現が使われます。これは頻繁に使用するのでぜひ覚えましょう。
患者さんが待たされていらいらする状況もよくあると思います。そんなときは Please wait just a little longer.(もう少しお待ちください)と,穏やかな口調で言ってください。ここでは,You can lie down on the bench.(長椅子に横になってもかまいませんよ)と言っています。このように,患者さんがどうしたら気持ちよく待てるかということへの配慮も重要ですね。