

とある町のとある中規模病院(サクラ病院)を舞台に,外国人の患者さんとナースとのやりとりを軸に展開していくストーリーで病院英会話を学びましょう。「使えるフレーズ」がどんどん出てきますから,気に入ったフレーズを毎回1つでも覚えるようにしてみてください。それを積み重ねていくと,いつの間にかあなたも,Please come in! と自信を持って言えるようになりますよ。リスニング学習にもうってつけのプログラムです。
執筆: | 野田小枝子(津田塾大学大学院教授・東京女子医科大学非常勤講師) | |
協力: | 英文校閲 スコット・レイノルズ | |
日本語ストーリー | 廣岡裕江(大阪大学医学部附属病院臨床検査部 看護師) | |
中川明美(大道クリニック透析室 看護師) |
※iPhone, iPadでは「Download」をタップすると音声が出ます。
Please fill the cup to this line.
コップのこの線まで入れてください。
◆内科の待合室で(3)―尿検査
ブラウンさん(B)が,血圧を記録した紙を受付に持って来ました。看護師(N)はその紙を受け取り,次の検査の説明を始めました。
N:Now we’ll do the urine test. There’s a men’s room around the corner on the left.
では,尿検査をしますね。男子トイレはその角を曲がった左手にあります。
―検尿用の紙コップを渡しながら―
N:Please fill the cup to this line and leave it on the shelf inside.
(尿を)コップのこの線まで入れて,中の棚に置いてきてください。
B:OK.
わかりました。
N:When you come back, please wait until you are called.
戻ったら,(ここに座って)呼ばれるまで待っていてくださいね。
【ワードチェック】
men’s room:男性用トイレ around the corner:その角を曲がった(ところに) fill the cup to this line:(尿を)コップのこの線まで入れてください leave:~を残す,置いておく shelf:棚
【ミニ解説】
女性用トイレは ladies’ room, 共用でも表現は同じでよく,男性に対しては men’s room,女性に対しては ladies’ room を使います。これらはどこの国でも共通して使われます。lavatory (英国,オーストラリアなど)やbathroom (アメリカ)などの語は男性に対しても女性に対しても使えますが,難点は女性用か男性用かどちらを指すのかわからないことです。また,bathroomはもともと浴室を意味する語であり,実際浴室という意味もあるため,アメリカ人以外の人は違和感を持つこともあるようです。