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経皮的冠動脈形成術施行の安全性・有効性は，心臓外科がない施設とある施設でほぼ同等
Randomized Trial Comparing Medical, Economic and Quality of Life Outcomes of Non-Primary PCI at Hospitals With and Without On-site Cardiac Surgery（CPORT-E試験）
心臓外科がない施設で待機的な経皮的冠動脈形成術（PCI）を行っても，心臓外科がある施設と比べて安全性や有効性でほとんど劣らないとの9カ月追跡結果が，米国のジョンズ・ホプキンス大学 Thomas Aversano氏により報告された。本試験の6週後の結果は，昨年11月に開催された米国心臓協会（AHA）年次学術集会で発表されており，今回はその最終結果となる。
対象は，緊急性は低いがPCIが必要と診断された心筋梗塞や狭心症の患者18,867人。無作為に心臓外科のない施設（非心臓外科群）かある施設（心臓外科群）に3対1の割合で割り付けられ，PCIが施行された。
一次エンドポイントは，PCI施行から6週後の死亡率と，9カ月後の主要有害心イベント（死亡＋Q波梗塞＋標的血管血行再建術）とした。その結果，6週後の死亡率は，非心臓外科群0.9％，心臓外科群1.0％で，9カ月後の主要有害心イベントはそれぞれ12.1％，11.2％となり，心臓外科のない施設はある施設にほとんど劣らないことが確認された。
Aversano氏は，“The study shows that under certain circumstances, non-primary angioplasty can be performed safely and effectively at hospitals without on-site cardiac surgery”と結論づけた。さらに，“The thing I found most impressive was the degree of dedication from the staff at these community hospitals. All of them were incredibly dedicated to the success of this program, to their hospital and to the care of the people in their community. It was quite remarkable”と述べ，試験に関わった病院スタッフの献身ぶりを称えた。（神尾 希）
■試験の概要
| 対象 | 緊急性の低い経皮的冠動脈形成術（PCI）と診断された患者18,867人 ※原因疾患：心筋梗塞28％，狭心症50％，その他22％ |
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| 方法 | 多施設オープンラベル無作為化非劣性試験 ・心臓外科のない施設でのPCI施行（非心臓外科群）：14,149人 ・心臓外科のある施設でのPCI施行（心臓外科群）：4,718人 ※試験への参加条件は，年間200件のPCIが可能で，緊急性の高いプライマリPCIに 毎日24時間対応可能な施設とした |
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| 追跡期間 | 9カ月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
結果
*主要有害心イベント |
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