

こんにちは。野田小枝子です。今回のシリーズでは,英語で診察や検査をするとき,あるいは薬を出すときに最低限必要な,簡単なフレーズを紹介していきます。外国人の患者さんに,「ここに仰向けになってください」,「深く息を吸って,はい止めてください」といったことを英語でスムーズに言えるように,実践的なフレーズを集めています。ぜひ,ご活用ください。
※iPhone, iPadでは「Download」をタップすると音声が出ます。
<悪い結果を告知するとき>
Doctor: I’m afraid I have some bad news for you.
残念なことをお知らせしなければなりません。
Doctor: I’m very sorry to have to tell you this, but you have a cancer in the colon.
残念なことをお伝えしなくてはなりませんが,結腸の癌が見つかりました。
Doctor: Unfortunately, we found a malignant tumor in your liver.
残念ですが,肝臓に悪性の腫瘍が見つかりました。
Doctor: According to your biopsy, you have a cancer in the right lung.
生検の結果,右の肺に癌が見つかりました。
Doctor: It is a serious condition, but it can be treated. We are here to help you.
軽い病気ではありませんが,治療できます。そのために私たちがいるのです。
【解説】バッド・ニュースの告知は辛い仕事ですが,誠意をもって,思いやりをもって,本当のことをしっかり伝えましょう。I’m very sorry but~のような言い方を載せている本は多いですが,避けることをお勧めします。I’m sorryには「残念ですが」と同時に「ごめんなさい」の意味もあるので,患者に「医師に変なところで謝ってもらいたくない」と思われかねないからです。ただし,I’m sorry to have to tell you~のようにto以下のあるsorryは,「残念だが,言わなければならない」という意味になり,単なるI’m sorryとは全く違います。