使えるワンフレーズ Vol.6
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こんにちは。野田小枝子です。今回のシリーズでは,英語で診察や検査をするとき,あるいは薬を出すときに最低限必要な,簡単なフレーズを紹介していきます。外国人の患者さんに,「ここに仰向けになってください」,「深く息を吸って,はい止めてください」といったことを英語でスムーズに言えるように,実践的なフレーズを集めています。ぜひ,ご活用ください。
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No. 30

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今週のフレーズ

<悪い結果を告知するとき>

Doctor: I’m afraid I have some bad news for you.
残念なことをお知らせしなければなりません。

Doctor: I’m very sorry to have to tell you this, but you have a cancer in the colon.
残念なことをお伝えしなくてはなりませんが,結腸の癌が見つかりました。

Doctor: Unfortunately, we found a malignant tumor in your liver.
残念ですが,肝臓に悪性の腫瘍が見つかりました。

Doctor: According to your biopsy, you have a cancer in the right lung.
生検の結果,右の肺に癌が見つかりました。

Doctor: It is a serious condition, but it can be treated. We are here to help you.
軽い病気ではありませんが,治療できます。そのために私たちがいるのです。

【解説】バッド・ニュースの告知は辛い仕事ですが,誠意をもって,思いやりをもって,本当のことをしっかり伝えましょう。I’m very sorry but~のような言い方を載せている本は多いですが,避けることをお勧めします。I’m sorryには「残念ですが」と同時に「ごめんなさい」の意味もあるので,患者に「医師に変なところで謝ってもらいたくない」と思われかねないからです。ただし,I’m sorry to have to tell you~のようにto以下のあるsorryは,「残念だが,言わなければならない」という意味になり,単なるI’m sorryとは全く違います。

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野田小枝子プロフィール

津田塾大学大学院文学研究科 教授(英語教育研究コース)
東京女子医科大学医学部 非常勤講師(英語教室)

津田塾大学およびセント・ローレンス大学を卒業後,1981年,インディアナ大学大学院修士課程卒業。聖路加看護大学などで英語講師を務めた後,2005 年,シカゴ大学大学院より言語学博士号取得。1983年より留学期間を除き、津田塾大学非常勤講師を務める。2005年4月~2010年3月まで東京女子医科大学准教授,2010年4月より現職。

共著書に『学習者中心の英語読解指導』(大修館書店)。また,中学・高校の英語教科書や『小学館プログレッシブ和英中辞典』第3版,『ジュニアエヴリ デイ英和辞典』(中教出版)などで執筆者に名を連ねる。英語教育、言語文化に関する英語論文も多い。

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