使えるワンフレーズ Vol.5
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こんにちは。野田小枝子です。医師であれば誰もが,外国人の患者さんに遭遇するかもしれない時代になってきました。東京女子医科大学では,希望する学生に,外国人模擬患者さんによる模擬医療面接の実習を行っています。ここでは,その経験を基に,英語での模擬医療面接で欠かせない簡単なフレーズを紹介していきます。「英語で診療なんてとんでもない!」という人にこそ,このシリーズはお勧めです。
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No. 50

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今週のフレーズ

<システム・レビュー:内分泌>

Doctor: Do you often get very thirsty?
よく喉が渇きますか。

Patient: Not really.
そうでもないです。

Doctor: Do you have a low tolerance for hot (cold) weather?
暑さ(寒さ)に弱いですか。
Patient: No.
そんなことはないです。

Doctor: Do you usually eat a lot?
普段からたくさん食べられるほうですか。
Patient: No.
いいえ。

Doctor: Do you usually drink a lot of water?
普段から水をたくさん飲まれますか。
Patient: Yes.
はい。

【解説】最後は内分泌系(endocrine system)の質問を集めました。この後,筋骨格系,生殖器,神経系,行動心理系の質問をして,システム・レビューは終了です。最後は,こんな言葉で締めくくりましょう。

Thank you, Mr. Anderson. That’s all I have to ask you, unless you would like to add something.
アンダーソンさん,お疲れ様でした。何かほかに気になることがなければ,これで終わります。

このシリーズは今回が最終回です。今日まで聞いていただき,ありがとうございました。外国人の患者さんが受診して来たら,慌てず騒がず,ぜひ英語で診療してみてください。これまでに学習してきたさまざまなフレーズが,あなたの強い味方になってくれるはずです。

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野田小枝子プロフィール

津田塾大学大学院文学研究科 教授(英語教育研究コース)
東京女子医科大学医学部 非常勤講師(英語教室)

津田塾大学およびセント・ローレンス大学を卒業後,1981年,インディアナ大学大学院修士課程卒業。聖路加看護大学などで英語講師を務めた後,2005 年,シカゴ大学大学院より言語学博士号取得。1983年より留学期間を除き、津田塾大学非常勤講師を務める。2005年4月~2010年3月まで東京女子医科大学准教授,2010年4月より現職。

共著書に『学習者中心の英語読解指導』(大修館書店)。また,中学・高校の英語教科書や『小学館プログレッシブ和英中辞典』第3版,『ジュニアエヴリ デイ英和辞典』(中教出版)などで執筆者に名を連ねる。英語教育、言語文化に関する英語論文も多い。

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