こんにちは。野田小枝子です。医師であれば誰もが,外国人の患者さんに遭遇するかもしれない時代になってきました。東京女子医科大学では,希望する学生に,外国人模擬患者さんによる模擬医療面接の実習を行っています。ここでは,その経験を基に,英語での模擬医療面接で欠かせない簡単なフレーズを紹介していきます。「英語で診療なんてとんでもない!」という人にこそ,このシリーズはお勧めです。
※iPhone, iPadでは「Download」をタップすると音声が出ます。
<現病歴を聞く>
Doctor: Are there any other symptoms?
ほかの症状がありますか。
Patient: Yes, I feel like I have a fever.
なんか熱があるみたいなんです。
Doctor: Are there any other symptoms?
ほかの症状がありますか。
Patient: I feel very tired these days.
最近疲れがひどいんです。
Doctor: What other symptoms do you have?
ほかにどんな症状がありますか。
Patient: I sometimes get depressed.
ときどき気分が滅入ります。
Doctor: Do you have any additional symptoms?
ほかにどんな症状がありますか。
Patient: I get tired easily.
疲れやすいです。
【解説】symptomは複数形で使います。今回の質問は主訴 (chief complaint) を聞いた後に随伴症状 (accompanying /associated/accessory symptoms) がないかどうかを聞くものです。面接は始まったばかりです。まだまだ患者さんには聞いてもらいたいことがあるでしょう。患者さんが話しやすい雰囲気を作りましょう。