使えるワンフレーズ Vol.5
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こんにちは。野田小枝子です。医師であれば誰もが,外国人の患者さんに遭遇するかもしれない時代になってきました。東京女子医科大学では,希望する学生に,外国人模擬患者さんによる模擬医療面接の実習を行っています。ここでは,その経験を基に,英語での模擬医療面接で欠かせない簡単なフレーズを紹介していきます。「英語で診療なんてとんでもない!」という人にこそ,このシリーズはお勧めです。
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No. 3

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今週のフレーズ

<現病歴を聞く>
Doctor: What seems to be the problem?
どうなさいましたか。

Patient: I have a terrible headache. I cannot sleep because of it.
頭痛がひどいんです。それで眠れません。

Doctor: What brought you here?
どうなさいましたか。
Patient: I feel very tired these days.
最近疲れがひどいんです。

Doctor: What can I do for you?
どうなさいましたか。
Patient: I feel a lump in my neck.
首のところにしこりがあるのです。

Doctor: Tell me about what happened.
どうされたのか教えてください。
Patient: I fell off the stairs.
階段から落ちました。

【解説】医療面接の最初は,開放型質問 (open-ended question) で患者さんの主訴を聞いていきます。What's the matter? What’s the problem? よりも seems to を使うと少し柔らかい感じになります。このようなフレーズで,言いたいことが言える雰囲気を作りましょう。Tell me about what happened. これは,外傷の場合などに使われる表現です。

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野田小枝子プロフィール

津田塾大学大学院文学研究科 教授(英語教育研究コース)
東京女子医科大学医学部 非常勤講師(英語教室)

津田塾大学およびセント・ローレンス大学を卒業後,1981年,インディアナ大学大学院修士課程卒業。聖路加看護大学などで英語講師を務めた後,2005 年,シカゴ大学大学院より言語学博士号取得。1983年より留学期間を除き、津田塾大学非常勤講師を務める。2005年4月~2010年3月まで東京女子医科大学准教授,2010年4月より現職。

共著書に『学習者中心の英語読解指導』(大修館書店)。また,中学・高校の英語教科書や『小学館プログレッシブ和英中辞典』第3版,『ジュニアエヴリ デイ英和辞典』(中教出版)などで執筆者に名を連ねる。英語教育、言語文化に関する英語論文も多い。

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