Jul. 25, 2008 更新 new

〜第11回日本医学英語教育学会より〜
第1回医学英語検定試験の実施結果が報告される
3級は医師,4級は医学生が多く受験する傾向

大井静雄先生
医学英語検定試験の
展望を語る大井静雄氏

会場の様子
シンポジウムの様子

 第11回日本医学英語教育学会が7月14〜15日,佐地勉会長(東邦大学医療センター大森病院小児科教授)のもと,笹川記念会館(東京都港区)にて開催された。14日のシンポジウムでは,4月13日に同学会が実施した第1回医学英語検定試験(3級・4級)の実施結果の一部が報告された。合格率は発表されなかったものの,受験者の傾向や正答率が明らかにされ,今後の展望も示された。

第1回試験の総受験者数は579人

 医学英語教育学会の理事長を務める大井静雄氏(東京慈恵会医科大学脳神経外科教授)はシンポジウムの座長講演で,第1回試験の結果の一部を報告した。
第1回試験は東京・兵庫・富山・大分で開催され,3級と4級の試験が行われた。筆記試験は「語彙問題」,「読解問題(長文読解,会話読解)」,「プラクティカル問題(写真や図表の読み取り)」で構成されており,3級と4級で同一の問題が使用された。3級のみ「リスニング問題」が課された。
3級の受験者数は401人に達し,医師の割合が多かった()。4級の受験者数は178人で,医学生が約4割を占めた。正答率は3級で75.2%,4級で62.9%であった。

表 受験者の傾向
  3級 4級
受験者数 401人 178人
 医師 26.9% 6.7%
 医師以外の医療従事者 17.0% 17.2%
 医学生 21.2% 39.3%
 翻訳者・通訳者 11.7% 6.7%

全医学部による4級試験の活用を目指す

 大井氏は討論のなかで「すべての医学部で4級試験が利用されるよう努力する必要がある」と述べ,医学英語検定試験の普及に向けた意気込みを示した。このほか,第1回試験で行われなかった1級試験と2級試験についても,同学会にてトライアルを実施するなど,本試験開始に向けて準備を進めていることを明らかにした。

 また同学会では,第2回試験を2009年6月7日(日)を予定していることが公表された。試験の詳細や受験要項については,学会ホームページで順次告知される。

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Oct. 3, 2007 更新(Feb. 18, 2008 追加修正)

医英検第1回試験の受験申し込み受け付け始まる
わが国初の医学・医療に特化した英語検定試験

  医学英語検定試験(医英検)第1回試験の受験申し込み受け付けが10月1日,主催団体である日本医学英語教育学会のホームページで始まった。
  医学・医療に特化した英語検定試験の実施はわが国初。医英検の等級は1級から4級まであるが,第1回試験は3級と4級のみの開催となる。

第1回医学英語検定試験

[日時]
  2008年4月13日(日) 13:00〜17:00

[会場]
関東: 東京慈恵会医科大学(東京都港区)
  東京医科大学(東京都新宿区)
近畿: 兵庫医科大学医学部(兵庫県西宮市)
北陸: 富山大学医学部(富山県富山市)

[検定料]
  3級:6,500円(税込)
  4級:4,000円(税込)

[受験申込受付期間]
  2007年10月1日〜2008年2月28日(消印有効)

[申し込み・問い合わせ]
 日本医学英語教育学会
 医英検第1回試験受験要項
   URL:http://www.medicalview.co.jp/JASMEE/epemp/
   E-Mail:jasmee@medicalview.co.jp

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Jul. 31, 2007 更新

〜第10回日本医学英語教育学会より〜
「医学英語検定試験」がいよいよ本格始動
第1回試験は来年4月に決定


委員会報告のもよう


第1回試験の開催を発表する大井静雄氏

 第10回日本医学英語教育学会が7月14〜15日の両日,大石実会長(日本大学医学部神経内科准教授)のもと,メトロポリタンプラザ(東京都豊島区)にて開催された。今回は,同学会で長らく検討が重ねられてきた,医療関係者のための語学資格「医学英語検定試験」(医英検)の概要が発表された。
 ここでは,その準備委員会(委員長=大井静雄・東京慈恵会医科大学脳神経外科教授/日本医学英語教育学会理事長)による報告のポイントを紹介する。

マッチングを控えた医学生の受験を見込む

 医英検は,日本の医療・医学の国際化を普遍的に推進することを目的として,同学会が設立のための準備委員会を設置し,これまで検討を重ねてきた。今回の委員会報告では,第1回試験(3級・4級)を2008年4月13日に実施することが委員長の大井静雄氏より発表された。
 グローバル化の一途をたどるわが国の医療界において,医英検はさまざまな選抜機会の場に影響を与えるとみられている。受験資格に制約は設けられておらず,医師・看護師・コメディカル・教育者・学生はもとより,教育・出版・翻訳業界関係者など,多様な受験者層を想定。なかでも,準備委員会は,医師臨床研修マッチングの際に医英検の資格が採否の評価基準のひとつとして利用されることを期待しており,数多くの医学生の受験を見込んでいる。

 医英検で出題される問題は,既存の語学検定試験とは一線を画したものとなっており,4級でも医学部卒業程度の読解力と基礎的な医学知識が,3級では英語で患者を診療・ケアできるレベルが要求される(1)。2級以上は英語論文の提出や英語口演の発表試験などが課せられる見込みだ(2級以上の本試験は2009年以降に実施される予定)。報告のなかで,大井氏は「『医学英語』を冠した検定試験は世界でもほとんど例がない」と医英検の独自性をアピールした。
 同学会では,10月1日より医英検のウェブサイトを新規に開設し,併せて第1回試験の申し込みを開始する予定だ。

表1 医学英語検定試験の概要
求められる水準 求められるスキル 等級
日本の医療・医学の最先端技術・研究を,
世界水準に指導できるか
国際学会での座長・教育講演・国際会議の司会・
世界諸国の専門医・医療技術者指導
1級
最先端医療・医学の研究を国際学会で報告し,
論文としてまとめられるか
国際的な発表・報告・論文執筆2級
国際社会で,医療者として英語で患者を診療・ケアできるか 英語で医療に従事3級
世界水準の医療を実践するために,英文書籍・英文文献を読んでいるか 英語医学文献の読解4級

116人が第1回パイロット試験を受験

 委員会報告では,本試験のリハーサルとして今年4月に開催された第1回パイロット試験(3級・4級)の結果も報告された。パイロット試験が開催されたのは,関東・近畿・北海道の3会場。筆記試験は四択のマークシート方式(90分)で,3級・4級ともに同一の問題が出題された。なお,3級受験者には別途リスニング試験(30分)が課せられた。
 3級受験者は56人で平均点は167.95点(194点満点,正答率86.6%),4級受験者は60人で平均点は129.02点(156点満点,正答率82.7%)だった(2)。合否ラインは今後の準備委員会で正式に決定される見込み。
 また,11月11日に第2回目のパイロット試験(3級・4級)が予定されており,そこで本番に向けての最終調整が行われる。

表2 第1回パイロット試験の結果
3級受験者内訳
 
4級受験者内訳
  受験人数(人) 平均点(正答率)
医学生 13 171.0 (88.1%)
医療系学生 3 154.3 (79.5%)
その他の学生 3 148.0 (76.3%)
医師 7 177.9 (91.7%)
医療従事者 18 166.9 (86.0%)
その他 12 168.9 (87.1%)
56 167.95 (86.6%)
 
  受験人数(人) 平均点(正答率)
医学生 24 131.8 (84.5%)
医療系学生 1 131.0 (84.0%)
その他の学生 0
医師 0
医療従事者 2 123.0 (78.8%)
その他 33 127.3 (81.6%)
60 129.02 (82.7%)
(194点満点)
 
(156点満点)

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