こんにちは。野田小枝子です。医師であれば誰もが,外国人の患者さんに遭遇するかもしれない時代になってきました。東京女子医科大学では,希望する学生に,外国人模擬患者さんによる模擬医療面接の実習を行っています。ここでは,その経験を基に,英語での模擬医療面接で欠かせない簡単なフレーズを紹介していきます。「英語で診療なんてとんでもない!」という人にこそ,このシリーズはお勧めです。
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<現病歴を聞く>
Doctor: How do you rate the pain on a scale of one to ten, ten being the most severe?
10を最悪として,1から10でいうとどのくらいの痛みですか。
Patient: About six.
6くらいです。
Doctor: On a scale of one to ten, how severe is the pain?
1から10でいうとどのくらいの痛みですか。
Patient: It was around six yesterday, but it’s around three or four now.
昨日は6くらいでしたが,今は3か4くらいです。
Doctor: Is the pain mild, moderate, or severe?
痛みは軽度,中度,重度のうちどれですか。
Patient: It’s severe.
重度だと思います。
【解説】今回が痛みに関する表現の最後です。痛みの度合いは10段階で聞くのが一般的です。on a scale of one to tenという言い方を覚えましょう。on,one,ten,painの最後のnの音は,舌先をしっかり上の歯茎の後ろにつけます。