こんにちは。野田小枝子です。医師であれば誰もが,外国人の患者さんに遭遇するかもしれない時代になってきました。東京女子医科大学では,希望する学生に,外国人模擬患者さんによる模擬医療面接の実習を行っています。ここでは,その経験を基に,英語での模擬医療面接で欠かせない簡単なフレーズを紹介していきます。「英語で診療なんてとんでもない!」という人にこそ,このシリーズはお勧めです。
※iPhone, iPadでは「Download」をタップすると音声が出ます。
<現病歴を聞く>
Doctor: Does it hurt when I press here?
ここを押すと痛いですか。
Patient: Yes, it hurts a lot.
はい,とても痛いです。
Doctor: Does it hurt when I press here?
ここを押すと痛いですか。
Patient: Not really.
いえ,大丈夫です。
Doctor: Is it painful when I press here?
ここを押すと痛いですか。
Patient: Not in particular.
いいえ,別に痛くありません。
Doctor: How about here?
ここはどうですか。
Patient: It doesn’t hurt either.
そこも痛みません。
【解説】ただ「痛い」と言いたい時でも,英語では主語が必要です。itを主語にして,「痛い」は It hurts,「かゆい」は It itches,「くすぐったい」は It tickles と言います。痛みの動詞も使い分けて,「刺すように痛い」は It stings,「しみる,ずきずきと痛む」は It smarts,「ヒリヒリと痛む」は It burnsと言います。