こんにちは。野田小枝子です。医師であれば誰もが,外国人の患者さんに遭遇するかもしれない時代になってきました。東京女子医科大学では,希望する学生に,外国人模擬患者さんによる模擬医療面接の実習を行っています。ここでは,その経験を基に,英語での模擬医療面接で欠かせない簡単なフレーズを紹介していきます。「英語で診療なんてとんでもない!」という人にこそ,このシリーズはお勧めです。
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<あいさつ(初診):患者さんの名前の呼び方>
Mr. Gregory Anderson, please come in.
グレゴリー・アンダーソンさん,お入りください。
・患者さんが女性の時
Ms. Patricia Smith, please come in.
パトリシア・スミスさん,お入りください。
・患者さんが子供の時
James Reynolds, please come in.
ジェームズ・レイノルズ君,お入りください。
・患者さんの名前が読めない時
How do you pronounce your first/last name?
お名前/名字はどう発音しますか。
Am I saying it right?
正しく言えていますか。
【解説】コミュニケーションはお互いの立場をはっきりさせるところから始まります。患者さんの名前をまずフルネームではっきり呼ぶことにより,本人かどうかを確認し,ラポール形成の第一歩を築きます。この後は,大人の患者さんの場合,Mr. Andersonのように姓で呼ぶのが普通です。